★HAT神戸 げんさい探検隊 第1回
DIG in HAT神戸 レポート
【当日のプログラムを約6分のスライドショー風映像にまとめてみました】
DIGってご存知でしょうか?地図を使って、危険な場所や避難場所を確認したり、避難場所までの経路をシミュレーションしたりする、いわゆる図上訓練のことです。
今回は、ひとぼうのあるHAT神戸周辺にお住まいのお子さんや保護者の方と一緒に、地図を見ながら一緒に減災を学ぼう、ということで実施しました。
ひとぼうでは、これまで夏休みには色々なイベントをしていますが、対象を地域の方々に限定するこのようなプログラムは新しい試みです。
今回は、7組の親子が集まってくださいました。
まずは、2つのグループに分かれて座っていただきます。
机の上には大きな地図があり、どんなことするのかな・・・?
今日はなぎさ小学校の木村先生をお迎えし、当センターの宇田川研究員にアドバイスをもらいながら進めます。
DIGってどんなことをみんなで確認してから、まずは、お家と学校を地図で探してシールを貼って、いつもの通学路も確認してみます。
グループ進行のサポートには、関西大学社会安全学部の大学生も入ってくれました。
おうちはどこかな?
次は、写真を見ながら川や海などの水辺や、大きな道路、いつも使う電車やバスの駅もチェックして、ペンで塗ります。
続いては街にあるいろいろなものを探してみます。
この写真に写っているものはどこにあるものかな?
・・・正解は、ひとぼうのご近所にある兵庫県立美術館の屋根にあるオブジェ。
他にも、街の中にある物や場所・・・いろんな写真を見ながら、マークをしていきます。
最初は、おそるおそる探していた子どもたちも、いつの間にか身を乗り出して競争みたいにすばやく場所を見つけていました。
・・・大学生のお兄さんたちもやってみました。
よく知っているところ、見過ごしてしまいそうなところ・・・いろんな場所や物の写真がでてきましたが・・・それにしても子どもたちは、みんな本当によく知っている!
特に、公園。HAT神戸にある大きな公園をひとつひとつ確認していきましたが、みんなすべて知っている!
みなさんの「お気に入りの場所」も聞いてみましたが、公園の人気は高かったですね。
そして、公園は大きな災害が起こった場合に一時避難するための「広域避難場所」となっていて、その標識がついているということも確認しました。
街の今の姿を確認したあとは、HAT神戸になる前の、昔のまちの姿が残る場所も写真で確認してみました。
街のことを色々見たあとは、これまでの阪神・淡路大震災や東日本大震災の状況をふりかえりながら、宇田川研究員から液状化についての解説などもしてもらいながら、この街が災害時にはどうなってしまうんだろう、ということを考えてみました。
そして、災害時の備えについて、中央区のハザードマップを見ながら、津波がどのくらいの範囲までくるか、自分のお家は大丈夫かなど確認してみました。
また、学校では非常時の行動についてどのように教えていらっしゃるのか、木村先生にお話しを伺いました。
そして、今日の仕上げに、今日ひとぼうにいて災害が起こった場合、お家までどうやって帰るか、家から避難所まではどうやっていくのか、また、自分のお気に入りの場所で遊んでいて災害が起こった場合の避難所への行き方を考えてみました。
ひとぼうの前の大きい道路は火災があって使えない、という想定のもと、みなさんそれぞれの移動のルートを家族で話しあったりしながら、ペンで線を引いていきます。
地図の上では、みんな無事避難所までたどり着くことができ、地図が完成しました。
実際にまた行ってみるといいね、ということをまとめにして、今日のDIGは終了、となりました。
地域の方を対象にしたプログラムをさせていただきましたが、参加者のみなさんは、やっぱり住んでいらっしゃるだけに街のことをとてもよく知っていらっしゃるんだなあ、とこちらが強く感心させられました。
参加者のみなさま、また、今回の企画段階からご協力いただきましたなぎさ小学校の木村先生、どうもありがとうございました!
まずは、げんさい探検隊の第1回は無事終了いたしましたが、ひとぼうではこれからもHAT神戸のみなさんと一緒に、げんさい探検隊として「減災」に取り組んでいきたいと考えております。
次回のHAT神戸げんさい探検隊にもぜひご参加ください!
【当日のプログラムを約6分のスライドショー風映像にまとめています。
ご覧ください。】
※ページトップに掲載の映像と同じです。
主催:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
プログラム実施:ひとぼう未来サークル